問題はどこにある?【その2】

2006.05.28 Sun

みなさまこんにちは。
テレビを見ないJesusMaryでございます。
どうにもあの音がニガテで、探せば面白い番組もあるのかもしれませんが、うちのテレビマシーンはもっぱらDVDやVHS再生用ディスプレイと化しています。

それはさておき。

前回、現行憲法の前文について考えたことを書きました。
引き続き今回は自民党作成の新憲法草案の前文について、思ったことを書いてみようと思います。

新憲法草案(以下「草案」とします)の前文では、
・日本国民は、自らの意志と決意に基づき、主権者として、ここに新しい憲法を制定する。
とまず前フリがあります。
つづいて、
・象徴天皇制を維持する。
・国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重及び平和主義と国際協調主義の基本原則は、不変の価値として継承する。
となっています。
象徴天皇制については今回は取り上げないことにします。
天皇については、第二次世界大戦での責任追及を考える必要が大きくあると私は考えていますが、今回は草案について考えるのが目的であって、先の戦争での天皇の責任という、それだけで一大テーマになってしまうことを書くのは、別の機会を捉えるほうが良いように思うからです。

話が少しずれてしまいましたが、上述の草案部分についてまず思ったことがあります。
民主主義、自由主義、平和主義、国際協調主義とありますが、これらを「主義」として捉えることに問題がありはしないでしょうか。
現行憲法では、権利は国民に由来することや、福利は国民が享受することなどを「原理」としています。
国の中心は国民全員であること、その主人公たる国民すべてが自由を享受し、平和のうちに生きていけることなどは、単なる主義に収めてしまうべきではなく、日本社会の根底にすえなければならないことだと思うのです。
ためしに辞書で「主義」という言葉を引いてみました
?思想・学説などにおける明確なひとつの立場。一定の主張。イズム。
?特定の制度・体制、または態度。
だそうです。

一方、「原理」についても引いてみます。
?もののよって立つ根本法則。認識または行為の根本法則。
?他のものがそれに依存する本源的なもの。
となっています。(広辞苑)

私は人間の自由や、世界中の平和、国内にあっては国民が主人公であることなどを、単なる「主張」や、ある思想や学説での「立場」などとしてしまうことに不足を感じるのです。
現行憲法が示すように、これらは「根本法則」であり、「依存する本源的なもの」でなければならないと思います。
ですから、草案にある民主主義、自由主義、平和主義の3主義を憲法とすることに反対です。
また国際協調主義にいたっては、これが9条の削除につながると考えますから、断固反対です。
私たちが国民が国の中心であることは、単なる一主義などに押し込められるものであってはならないのです。
自由のうちに生き、社会が平和であることは絶対に実現し維持しなければならないことだと思います。
草案では「不変の価値として継承する」とありますが、これのどこが現行憲法からの継承なのでしょうか。
私には全く継承してるというふうには見えないのです。
それどころか捻じ曲げているとしか見えないのです。

主義と原理の違いなど、つまらない言葉の弄びに見えたでしょうか。
重箱の隅をつつくようなことに見えましたでしょうか。
もしそのように見えたとしても、法律は一度採択されてしまったら、その通りに運用されてしまうものです。
つまり、この草案が通ってしまったら、自由や平和、国民主権は一介の主義として扱われることになってしまうのです。
長い歴史を振り返ると、これまでの人が人としての自由を獲得するには多大な努力を重ねてきたことが分かります。
多くの犠牲もありました。
広島の原爆記念館に石碑があります。
「あやまちはもうくりかえしませぬから」と刻んであります。
現代に生きる私たちは、過ちを犯すことは許されていないのです。
人の命と引き換えに、自由や平和はあるのです。
そう思うと、草案に書かれていることは過去の犠牲を踏みにじるものに見えてくるのです。

ふぅ〜、また長いなぁ、私の文章。
どうしてこう長くなるんだろうねぇ〜
くどいのかなぁ。
ちょっと反省したりして(^^;

でも長いわりにまだ草案の、最初の文章3つについて書いただけなんだよね。
今回で前文については終わりにするつもりでしたが、終わんないね、こりゃ。
というわけでまた書きま〜す♪♪♪

  1. 2006/05/28(日) 17:32:51|
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問題はどこにある?

2006.05.28 Sun

杉浦法務大臣の越権発言を許すな! 杉浦法務大臣の越権発言を許すな!





杉浦法務大臣の発言に、ぎょぇぇっと驚きを隠せないJesusMaryでございます。
あんまり国民をびっくりさせないでよね、もう。
40時間だかなんだか知らないけど、そんなもので刑法がひっくり返されちゃたまりません。
法務大臣みずから違憲なんて、シャレにならないでしょ。

杉浦法務大臣の越権発言を許すな! 杉浦法務大臣の越権発言を許すな!





このブログの第一回目で、自民党大綱と新自由主義について書きますよ、と触れました。
共謀罪を考える上で、ぜひともこれらの項目について見ておく必要があると思いました。
そこでいろいろな資料やウェブサイト、本などを改めて読み返したり、新たに発見しておりました。
すると次第に、それなら憲法そのものはどう変えられようとしているのか、まずそれをやってみようという考えに至りました。

というわけで自民党案はここ↓で見られます。
http://www.kyodo-center.jp/ugoki/kiji/pdf/10.pdf
(こころよく直リンクを許可してくださった、憲法改悪反対共同センター様ありがとうございます♪♪)

いきなり全部について書くのは量からして無理があるので、今日は前文だけ、それも一番気になったところを書いてみます。

現行の憲法は、まず「人類普遍の原理に基づいている」。
その人類普遍の原理とはすなわち、
1. 権威は国民に由来
2. 権力は国民の代表者が行使
3. 福利は国民が享受する
となっています。

そして「その原理に反する一切を排除する」のです。

さらに「恒久の平和を念願し、諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」となっています。
これは非常に大切な点だと考えます。
私はこれまで多くの人が、どこかの国から攻撃される可能性があるのだから、日本も戦闘態勢を取れるようにすべきだという意見を見てきました。
しかし私は思うのです。
はなから攻撃を想定するのではなく、なぜ「信頼」が先に来ないのでしょう?
どうして「諸国民の公正と信義に信頼」することが出来ないのでしょうか。
現実的に考えて、武装している国の多くは政治的、経済的基盤がもろく不安定です。
いつ何どき政権がひっくり返るか、誰にも分からないような状態です。
このような国は他国への攻撃の可能性が高いといえますが、それならまず先にその国の国民を信頼し、援助の手を差し伸べるのが先決だと思います。
そうしてその国が自立し、社会が成熟してくればおのずと武装を緩めるのは明らかではないでしょうか。

今、フェアトレードと称した草の根貿易が注目を集めています。
市民団体や個人が、第三世界の国の自立や復興を目指して、直接あるいは間接的に対等な貿易を行うものです。
このような方法は、第三世界に住む人々にとって、経済の活性化をもたらし自活の道を切り開きます。
自ら立ちあがった人や国家の進む道は、かならずや民主主義にいたると考えています。
ですから、先に攻撃を恐れるあまり武装を行うのは、時代に逆行した愚かな行為以外のなにものでもないと思うのです。
ある人が怒りに震えてこぶしを握りしめていたら、自分も握りこぶしを作って構えるのではなく、相手のそのこぶしをゆるめてあげる必要があるのです。

このような考えから、前文で「まず信頼ありき」と書いてあるのは大切なのではないかと思っています。

一方、自民党作成の「新憲法草案」はどうか見てみます、と書きたいところなのですが、あぁ、もうこんな時間だよ。
現行の憲法だけでこんなに書くつもりはなかったのよ・・・
「新憲法草案」についてはまた後日に書きます。

・・・・・・・・・・・・・・・
実はこの文章を書く前、とても逡巡していました。
さまざまな資料や文献を見ると、憲法や刑法の専門家がとても素晴らしい見解を発表しているのです。
ということは、自分が下手な文章を書くよりも、そういったサイトのURLにリンクを張って紹介したほうがいいのではないかと強く思ったのです。
そのほうが、公共のメディアであるブログに載せる以上、はるかに有用ではないかと思ったわけです。
そう考える一方で、いやそうではない、一市民としての考えも必要ではないかと思えて、とても迷っていたのです。

そんな折、私が「現代のグスコーブドリ」と尊敬するヘンリー・オーツさんから、このようなメッセージをいただきました。

「私なんか専門家なんてほど遠い存在です。人みなそれぞれです。でもその命はみな等しく尊いのです。その尊い命や環境が無茶苦茶にされようとしているのです。ここで黙ってしまったらもう何も言えなくなります。時を誤ってはいけません。今なら悪法3兄弟の今国会での成立を阻止できるいいところまで来ています。今が大事です。ぜひ私のバナーも使ってください。」

この温かい言葉を読んだ途端、それまでの逡巡は消えました。
私は私の言葉で、私の考えを言おう、そう思いました。
ヘンリーさんに深く感謝しているところなのです。
そして他の人にもこのメッセージを読んでほしいと思ったので、掲載しました。
私だけじゃもったいないもの。

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  1. 2006/05/28(日) 01:55:15|
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おすすめ!リンク&ブック

2006.05.22 Mon




「戦争する国しない国」 浅井基文著・青木書店刊

日本国憲法というものがありながら、個人の尊厳よりも国家を上に置こうとする政府。
あらゆる国の動きが、今まさに戦争をする国へと向かっている・・・

・自衛隊のイラク派遣の本質
・日本を危機的な状況に追い込んだ保守政治
・武力攻撃事態対処法と憲法

などを通じて、私たちの平和観、国家観が浮かび上がってきます。
そしてそれは、共謀罪、新教育基本法、国民投票法などに直結しています。

本当の平和、本当の自由、どんな人も大切にされる社会。。。
そのためには何を、どうしたらいいか。
この本にはそのエッセンスが凝縮されてます!!!
とってもオススメです。
文章も読みやすく、分かりやすく書いてあります。
ぜひご一読を!

著者である浅井先生のウェブサイトへリンクを張る許可をいただきました。
こちらもご一緒にどうぞ〜
このページ左側にあるLinkをポチッと押してね。
JesusMaryはこれですご〜〜〜〜く勉強になったヨ!


  1. 2006/05/22(月) 01:11:11|
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なぜ黙る?

2006.05.18 Thu

今私の願いごとがかなうならば
翼がほしい
(中略)
この大空に翼を広げ
飛んでいきたいよ
悲しみのない自由な空へ
翼はためかせ行きたい
(後略)
【翼をください 山上路夫作詞・村井邦彦作曲】

いきなり引用してしまったが、私はこの歌が大嫌いだ。
子どものころ、小学校の音楽の時間にこの歌を歌わされた。
その頃はこの歌詞についてさしたる感想はなかったが、今はとても嫌いである。

悲しみや苦しみが嫌だからって、どうしてそれがない世界へ行こうとするのか。
この世界中に蔓延する、テロリズム、ファシズム、差別、貧困、そういった危機に、なぜ真っ向から向かっていこうとしないのだ?
なぜ逃げようとするのだ???
そんなもの見たくないと言って逃げるのは、苦しみ、傷つき、悲しみにのたうち回っている人たちを見殺しにすることに他ならない。
そして、逃げ回っているうちは、ちっとも何も変わりはしないのだ。

しかもそればかりではない。
沈黙することは加担することと同義だ。
あなたのだんまりは、彼らを苦しめる。
そういうことだ。

もちろんどんな人間にだって弱い部分はあるだろう。
みんながみんな、小林多喜二のように死ねるわけはないと思う。
しかし、それでも、あらゆる恐怖にさいなまれても、最後の最後まで正当なやり方で自らの意志を持ち続けるほうがいいと思う。

だからこっちのほうがいい。

*  *  *

深い絶望感に捉われて、彼はその声を締め出した。
その幻影を払いのけた。
まだだ。
これで終わってなるものか。彼は彼らに語りかけるだろう。
たたきつづけるだろう。身体の筋肉は水のように変わったが、たたきつづけるのだ。
彼らに棺のふたを下ろさせてはならない。
生き埋めにされるだれもがそうするように、悲鳴をあげ、ひっかき、戦うのだ。
意識の消える最後の瞬間、生命を終える最後の瞬間にも、彼は戦うだろうし、たたきつづけるだろう。
なにがなんでもたたき、たたき、たたきつづけ、眠っているときも、麻酔薬を注射されても、苦しみに陥っても、永遠にたたくことをやめないだろう。
彼らは彼に答えず、そ知らぬふりをするかもしれないが、少なくとも彼が生きているかぎり決して忘れることはできないはずだ。
ここに男がいる。
人々へ語りかけ、つねに語りかけを忘れない男がいるのだ。
【ジョニーは戦場へ行った ドルトン・トランボ著、信太英男訳 角川文庫より】

  1. 2006/05/18(木) 20:39:43|
  2. 雑記|
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共謀罪なんかいらない!

2006.05.16 Tue

本ブログの記念すべき第一回目♪
もともと音楽や本のことを取り上げたブログを作ろうと思っていました。
が、、、
今はそれどころではないのです。
既に新聞やネット上で取り上げられているので、今更説明の必要はないかも、と思いますが念のため書いておきます。
なにしろ第一回目だしね(^^

【共謀罪】
正式名称;犯罪の国際化、組織化、高度情報化に対処する刑法等改正案
どんな罪?;619種類もの犯罪を、だれかと「やっちゃおうか?」
「うん!」
といった具合に合意しただけで犯罪になっちゃいますよ、というもの。
今の刑法では犯罪は実行されなければ罪にはなりません。
これまでは特に重大な犯罪に限って予備罪というものがありましたが、これは人を殺そうと思って拳銃を買った、なんていう場合です。
つまり、具体的に犯罪の準備をした場合ですが、合意だけで犯罪成立となる共謀罪とはまったく違います。
共謀罪では準備をした段階よりももっと前の、実際にはまだ実行されていないことでも罪にしてしまうものです。

対象は2名以上の団体、だそうです。
けれどもどんな団体か、については法案の中に明記されていません。

犯罪に着手する前に自首したら、刑は減免されることになっています。

これが今、自民党によって強行採決されようとしています。

ちょっと待ってよ。
なんで話し合っただけで捕まっちゃうの?
2人以上、ってどんな2人なのよ?
そして一番変なのは、いったい全体どういう了見で今の刑法のひっくり返す必要があるの?っていうこと。
納得いかないよ〜〜〜、こんなの。
だから私は共謀罪成立に反対だよ!!!

昨年1月25日、これに関してシンポジウムがありました。
私はここで東北大学名誉教授の小田中總樹先生のお話を聞きました。
小田中先生によれば、共謀罪を生み出すモチーフは自民党大綱を基盤とする「新自由主義」であるとのことでした。
小田中先生は、新幹線で東京から仙台まで帰られる予定だったのに、熱心にお話くださったおかげで新幹線に乗りはぐれていらっしゃったのをよく憶えています。
でも、それくらい重要なことをお話されていたんです。

というわけで、今後何回かに分けてこの自民党大綱というものについて書いてみようと思っています。
音楽や本、映画について書けるのはいつになるやら・・・

  1. 2006/05/16(火) 20:47:44|
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