自衛隊は主張する。
2006.07.28 Fri
市民社会フォーラムのメーリングリストで、週刊誌「朝雲」の記事が紹介されていました。
メーリングリストにこの記事を投稿してくださった方(転載を快く許可くださってありがとうございます!!!)によりますと、「『朝雲』はもともと警察予備隊→保安隊→自衛隊の機関紙でした。
現在は民間会社が発行する自衛隊・安保・軍事専門紙という位置づけですが、準機関紙のようなもので、自衛隊でよく読まれている新聞です。」とのことです。
では転載開始!
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朝雲寸言2006/7/20付
戦争を止めさせるには、制裁、報復といった心理的、物理的強制か、または利益誘導という手段がある。北朝鮮をめぐって国際社会はここ数年、制裁か利益誘導かで議論してきた。今回の国連安保理決議は、「次は制裁」という一種の脅しを含んだ強い警告となったが、北朝鮮は、直ちにその受け入れを拒否した。
まして、「戦争」が長い歴史的怨念に基づくものであれば、多少の脅しや利益誘導で片づくものではない。小泉総理が中東訪問時に示した「平和と繁栄の回廊」構想は、日本を仲介に当事者の話し合いによる和平と経済復興の道筋を探る「利益誘導」型の和平プランだ。
だが、総理がイスラエルを訪問している最中に、同国によるレバノンへの攻撃が始まった。これを日本外交の甘さとか失敗というのはたやすいが、戦いであれ和平であれ、成功するには理性とタイミングが要る。
タイミングが悪くとも、和平を訴え続けることは無駄ではない。
サミットでも、世界のリーダーがこぞって中東、北朝鮮への懸念と自制を訴えた。だが、理性はしょせん、局外者の理性であって、怨念に凝り固まった当事者には通じない。
「義理がすたればこの世は闇」というが、理性が沈黙すれば世界が闇となる。
理性の声は明白だ。ミサイルによって利益は受られない、テロが勝利することはない、そして、テロに「戦争」をもってこたえるだけではテロはなくせない。
(引用終わり)
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それでは更にもうひとつ、記事の転載です。
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(海洋調査を行う)韓国の調査船「ヘヤン」2500トンに対して、海上保安庁は3000トンの巡視船「大山」を出して牽制する。
韓国海洋警察は、4月のように多数の警備艦を派遣せず、1〜2隻の警備艦を随伴させると見られている。
日韓のコースト・ガードは、互いに事態を紛糾させないよう細心の注意を払おうとしている。どちらも力づくの紛争にはしたくないのだ。
実力組織は「政治の道具」でありつつも、政治の行き過ぎに巻き込まれまいとする。
片や政治家は海を挟んで声高に相手を非難し、現場はリスクを背負って苦労する。
“勇ましい政治”が紛争の解決に役立たないことは歴史が教えている。
(以上引用おわり)
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いかがでしたでしょうか?
このふたつの記事。
この週刊誌の存在すら私は今回はじめて知ったのですが、「理性が沈黙すれば世界が闇となる。」、「テロに「戦争」をもってこたえるだけではテロはなくせない。」とは、心強い発言です。
そして「“勇ましい政治”が紛争の解決に役立たないことは歴史が教えている。」です。
自衛隊の存在意義を強引に押し通すのとは180度異なる、国民にとって有用となる国家観、平和観による視座が、この記事の底辺となっているように思います。

