【うちなー讃歌】を大絶賛する
2007.03.30 Fri
先月30日、文部科学省が教科書検定の結果を発表しました。
第二次世界大戦の沖縄戦で、日本軍が住民に集団自決を強制したという内容に「検定意見」がつけられたそうです。
これを受けて各教科書では「日本軍による」という部分を削除したとのこと。
なんでも
「実態について誤解する恐れがある」
「以前から(命令や強制はなかったとする)反対説との間で争いがあり、軍の命令があったと断定するのは不適切で、今回から意見を付けた」のだそうです。
空襲も日増しに激しくなって、敵軍の沖縄上陸も近いと肌で直感した一家。(中略)
三人の兵士からは更に厳しい口調。仕方なく、爆撃のない頃をみて、自分たちの壕を後にした。
このむちゃくちゃな「壕提供」が沖縄の各地で展開されている。家族の身を守る為に、これを拒否して切り殺された人もいる。
(中略)
病院とは名ばかりの何もない所で、母の着く前夜に、「水が飲みたい」と訴えた兄。叔母が桶から手探りで汲んで飲ませた。電気もない、遠くにランプのほのかな灯りがあるだけだ。明けて、息途絶えた兄。桶の中には血や泥の水。何とか砲弾の中は生き延びたものも、きれいな水も飲めず、おいしいものも口にできずに、わずか三歳で逝った兄。
この引用は、書籍「うちなー讃歌」からのものです。
著者は
沖縄・平和・9条に関して散文と詩と写真で考える
というブログを運営しておられます。
息をのむほど美しい沖縄を、著者みずから撮った写真のかずかず。
ふるさと、家族、仲間、自然を暖かく歌いあげる詩。
本には、大きなものから小さなものまで、遠くのものから近くのものまで慈しむ著者の豊かな心が横溢しています。
先週、【へいこうせん】でミーティングを行いました。
そのとき初めてこの本の著者にお会いしました。
辺野古を空撮したときは、体を乗り出し、まさに身を挺しての撮影だったとか。
誰にも撮ることのできない貴重な一枚であり、「うちなー讃歌」にも収められています。
また運営されているブログにも、驚くほど美しい写真が満載されていて必見です。
そしてにわかに話を冒頭の「教科書検定」に戻せば、事実はこの「うちなー讃歌」にあるのです。
冗談もほどほどにせいよ、文部科学省!
戦後60年経って、今度は「教科書」を武器に沖縄を傷つける・・・
こんな暴挙は断じて許せるものではありません。
嘘の教科書で、多くの子どもたちはだまされていくことでしょう。
安倍政権の暴走の一端が、ここでもあからさまになっているのです。
教科書を読むより、この「うちなー讃歌」を読むほうが、はるかに子どものためになることは間違いありません。

